塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助。進学塾も高校も無い町で、夢に向かって邁進中。中受残念組だろうが検定に落ちようが「僕は挑戦を止めない。」それでいい。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

中3・怪物

「春の〜うら〜ら〜の〜隅田川〜♪」

「おかえり」

「さあ、ハモってくれ!」

「何でさ」

 

ポン助元気に帰宅。

体調も良くなって

相変わらず陽気に歌っていた。

 

連休明けは雨もあり

どんよりした寒い日が続き

雪が降った所もあったらしく

とても驚いていた。

 

自宅周りは

タンポポが咲き始め

農家さんのトラクターや

様々な農機具が駆け回り

忙しくなって来た。

 

窓を開けると

水路の水の流れる音や

小鳥の鳴き声に癒やされる。

 

「鳥が木を突付く音が聞こえる」

「近くの森にクマゲラ居るのかな?」

 

自然の様々な音色は

ポン助にとって

最高の勉強BGMだ。

 

田舎と言えど

雪が解ければ

都会からのドライブコースとなり

土日祝の市街地区や国道沿いは

交通量が多くなる。

 

その国道から約4km

市街地区から約10km離れ

海抜90mの森に挟まれた田園地帯。

お向かいの家まで数百m

東の隣家まで1km

西の隣家まで2km

南には隣の集落に抜ける原始林の林道

北には数百mの農道の先に

農家さんの倉庫があり

その奥は落葉松の多い原始林。

原始林地帯には時折ヒグマも出没するが

今年はまだ近くに出没していない。

 

こんな環境の為

農作業を終えて日が暮れると

車や機械音は殆ど無くなり

我が家の周りはとても静かだ。

 

そして水田に水が入ると

毎日蛙の大合唱

夏の日中には蝉も合唱に参戦し

自然の音しか聴こえない。

 

この環境が確実に

ポン助の集中力を高めている。

 

しかし

慣れ過ぎは禁物だ。

定期的に都会で模試を受けて

街の喧騒や騒音の中でも

集中力を研ぎ澄ます練習をしている。

 

学校と部活に明け暮れる日々だが

そんな中でも

自分の勉強時間は確保している。

 

 

現在の学習内容は

ONLINE塾と

Z会でのインプットをベースに

 

塾技 数学

塾技 理科

塾技 英語

実力メキメキ合格ノート 地歴公

国文法ノート

古文ノート

漢文ノート

英検対策(各テキスト+パス単+過去問)

数検対策(各テキスト+過去問)

 

これらの完全習得を目指して

日々周回している。

完璧にマスターしたら

次にやる問題集も決めてあるので

むやみに増やす事は無い。

 

基本的に

毎日5科目満遍無く行っており

土日祝はページ数や演習量を

増やして学習している。

 

私が手伝うのは

学習予定表のコピーや

必要なテキスト類のコピーのみ。

後は独学のポン助に必要な

学習の進め方や

手持ちの問題集の

良い使い方などを公開している

塾サイトや講師のブログチェック。

これらの記事に従って

進めている問題集も多い。

 

使用する問題集は

内容を確認した上で

ポン助と全て相談して決めており

親が強制的にやらせている物は

何一つ無い。

 

「難しい証明問題とか完璧に正解したら

何か体中ゾワゾワするんだよね〜♪」

 

それは限りなく変態的なのではと

少し心配になるのだが

楽しんでいるならそれで良い。

 

因みに学校のワーク類は

1日のご褒美として

最後にやる事が多い。

 

「今日も頑張ったご褒美。う〜ん、そうだな〜

デザート的な感じ?」

 

学校ワークがデザートとは

全く持って意味不明だが

これがポン助の思考回路であって

達成感が得られる1番心地良いやり方なので

好きな様にやらせている。

 

「“天才”より俺は“怪物”って言われたい♪」

 

いつかTVで聞いた

オリンピック選手と同じ言葉を

自分の息子が

楽しそうに口にしていた。

 

その台詞を聞いたのは

ポン助がまだ小学生の頃。

勿論ポン助は何も知らない。

 

後に兄妹で金メダルを手にした

女子柔道選手の言葉だった。

 

『怪物って言われたい。』

 

可愛らしい風貌から発せられた

『怪物』と言う言葉が衝撃過ぎて

ずっと覚えていた。

そしてその可愛らしい選手は

名実共に最強の『怪物』となった。

 

勿論才能や遺伝的要素もあるだろう。

しかし

それらを凌駕する程の

圧倒的な努力と練習量で

怪物の領域に辿り着く者も居る。

 

ポン助が目指すのは

ゼロからそこに辿り着く『怪物』

自由な翼を持つ『怪物』

誰も傷付けない『怪物』

仲間に寄り添う『怪物』

多くの人々を救い守る『怪物』

 

そんな『怪物』になれた時

全ての夢を手に入れるだろう。

 

 

 

…そんな姿を私も

生きているうちに見たい物だ。