勉強の息抜きに
晴天時の夜や雲が薄い夜に
ポン助が行うのは天体観測。
相棒の天体望遠鏡を片手に
ベランダのフードに出て
暫し夜空を眺めては
星や宇宙に想いを馳せ
集中力を高めている。
と言っても
特種な信仰や
スピリチュアル系には
全く疎い田舎者である。
田舎過ぎて
自宅周りには何も無く
それ故に晴れた夜は
満天の星空が見られるので
それを楽しんでいるだけだ。
予約も不要で
並ばずに無料で
天然プラネタリウムが見られるので
街灯の明かりが
極端に少ない漆黒の夜は
まるで宇宙に居るような錯覚に陥る。
「あっ!雄鹿が鳴いた!」
「うん、聞こえた。すぐ近くに居るわ。
今年も始まったね〜♪」
「可愛い彼女出来ると良いね〜」
「あはは。友達か(笑)」
秋はエゾ鹿の繁殖期となり
雄鹿が雌を呼ぶ甲高い鳴き声が
そこら中に響き渡る。
これから暫く
雄鹿の気性が荒くなるので
要注意のシーズンだ。
例年の事だが
道路のど真ん中に立ちはだかり
車に大きな角を向けて威嚇したり
至近距離まで車で近付いても動じず
群れで道路を横断したりする。
時々
車に撥ねられたり轢かれたりして
道路に横たわる姿や
その骸に群がる
他の肉食動物達の姿も
当たり前に目撃する。
大型のエゾ鹿と激突してしまうと
廃車になる車も多い。
接触事故は嫌なので
エゾ鹿が道路を渡り始めると
こちらが停止して
全ての鹿が渡り切るまで待つ。
そんな共存環境が日常の
田舎の中学生男子ポン助。
最近は朝晩寒くて
小型の灯油ストーブを解禁。
成長著しいポン助は
お気に入りでいつも着ていた
真冬用のダウンのベンチコートの
裾が破れて中が飛び出し
修復不能レベルでサイズアウトしたので
大きなサイズのロングダウンコートを
オフシーズンに入手してある。
スキーウェアも
サイズアウトしていそうだが
次の冬はスキー授業がメインで
後は受験後の春スキー程度なので
本格的なスキーウエアでは無くとも
安いカジュアルなウエアで良いだろう。
ポン助の冬物を
あれこれ確認しながら
サイズアウトした服を整理する母。
日常履く冬用ブーツは
昨シーズンに28cmの物を購入したので
今年も行けるだろう。
家の中では
フリースの部屋着兼パジャマで
これから冬を乗り切る。
さあ
明日は道コンだ。
寒さに負けずに
全力で挑んで行こう。