塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助。進学塾も高校も無い町で、夢に向かって邁進中。中受残念組だろうが検定に落ちようが「僕は挑戦を止めない。」それでいい。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

中3・新年

『明けましておめでとうございます。

今年も気ままに

ポン助の学習&生態記録等を

あれこれと綴りたいと思いますので

どうぞ宜しくお願い致します。』

 

 

さて

お正月休み後半は

結構な積雪があり

主人が

家庭用除雪機フル稼働で

連日朝から除雪に追われていた。

 

赤い光が視界に入り

窓の外を見ると

自宅前にパトカーが停止して

駐在所の警察官と主人が

何やら話していた。

 

「お疲れ様。駐在さん何だって?」

「今朝、坂の下にデカい熊出てるから

皆気を付けてって。足跡から体長2m超の

雄だろうって。立ち上がったらもっと

巨大のはず。下の川沿いからこっちの

山に上がったら、うちの裏に出て来るから

要注意だって。」

「はぁ!?穴持たず出てんの?ヤバーっ!

ポン助チョロチョロ外出ちゃダメだよー!」

「御意っ!マタカリプか。怖っ!」

 

近所に『穴持たずグマ』が出た。

 

秋に十分食い溜めが出来ず

冬眠に入り損ねて

お腹を空かせて

真冬の北海道を彷徨うヒグマ。

 

空腹により気性も荒くなり

凶暴さを増して

四季の中で1番恐ろしいヒグマだ。

アイヌの人々の時代から

『マタカリプ』(冬を徘徊する者)

と呼ばれて恐れられていた。

 

金塊争奪戦の人気漫画&実写映画でも

穴持たずのヒグマと闘うシーンがあったが

まさに令和の現代でも

そんな巨大ヒグマが

そこら辺を徘徊しているのだ。

 

銃も武器も持たない

一般人の我が家は

熊よけの鈴しか無いので

外に出る時には

全力で鳴らしている。

 

北海道の冬休みは長く

ポン助は引き続き

自分のルーティンで

毎日の学習に取り組んでいる。

 

とりあえずは

週末の道コンに向けて

頑張っている様子。

志望校内での立ち位置は

次の道コン

ある程度見えて来るだろう。

 

最近はこの田舎でも

インフルやコロナが猛威を振るい

冬休み中の子供達よりも

仕事絡みの付き合いの多かった

大人達がやられている様子。

年末年始の帰省も

感染拡大の要因となっているだろう。

 

ヒグマも怖いが

気軽に出歩いて

感染してしまうのも怖い。

 

ふと気が付くと

暫く人の出入りの無かった

1km先の東の隣家も

空き家になっており

窓や玄関を板で覆っていた。

 

2km西側にも

雪の重みで潰れ始めた廃屋が数軒。

 

不安定なネット回線とは裏腹に

光の速さで進む過疎化。

 

そんな現実を全て覆い隠して

美しい大雪原が広がる。

 

晴れた日には外に出て

自宅周りの雪景色をスマホで撮影し

楽しんでいるポン助。

 

しかし

今回のヒグマ騒動で

それも暫くお預けとなった。

 

あと数ヶ月…

春になればポン助は

そんな話が嘘みたいな

都会の高校に

バスや地下鉄や電車を利用して

音楽なんか聴きながら

颯爽と通学するんだろうな。

 

これから始まる戦いの末に

何処の高校の扉が開くかは

神のみぞ知る領域。

 

そしてその扉の先から

また

最終決戦となる大学受験へと

繋がって行くんだ。

 

だから何も怖くない。

自分を信じて

さらなる高みを目指し

今年もまた

前に進んで行こうか♪