塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助は中学受験残念組。進学塾も高校も無い町から1校のみの挑戦。しかしあと数問程度力及ばず、地元の公立中に進んだ。中学受験の内容も知らずに、事ある毎にネタにして馬鹿にする奴も居る。でも「楽しかった。僕は挑戦する事を止めない。」そう言い切った。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

あれから1年後

「お母さん、これどうやって書くの?」

「説明用紙に計算方法書いてあるよ〜」

「あ、あった♪」

 

北海道学力コンクール

通称道コンの受験票に

最新の内申点と内申ランクを記入する。

 

2学期も何とか成績は維持出来たので

現時点での内申点は300点台のA

学年が上がるにつれて

下降する可能性は高いが(笑)

心配な実技科目で

足を引っ張らない様に

手を抜かず頑張ろう。

 

万が一内申点

大暴落した時には

選択肢を狭めない様に

当日点重視の高校や

好条件の特待制度を備えた高校等

視野に入れて行く。

 

高校受験は

まだまだ先の話だが

1年が経つのは案外早く感じた。

ポン助はどうだったのかな?

 

冬休みに入り

私はようやく

中学受験勉強に使用した

最後のプリント類を綴っていた

ファイルの中身を処分した。

主に過去問のコピー類だが

私もポン助も

裏紙として再利用する気にはなれず

少しずつシュレッダーにかけて

処分して行き

全ての作業を終えた。

 

 

中学受験に挑戦してから

もうすぐ1年になる。 

 

「1年はあっと言う間だったよ。

嫌な事もあったけど

全体的にはきっと

充実していて楽しかったからだね。」

 

そう言って

ポン助は笑っていた。

 

まだ12年の人生の中での

生まれて初めての絶望。

誰よりも応援してくれていたと

信じて疑わなかった

親友だったはずの友の裏切り。

教室内での嘲笑やいじりに

限界まで耐え続けた。

周りからの同情の目

知らない人からの蔑視

身の程を知れと言わんばかりの

田舎の上流階級層からの嫌味

教育虐待疑惑…

親も子も

様々な場面で直面して来た。

 

不合格と言う現実は

嫌と言う程

周りの人間の妬みや本心を

くっきりと浮き上がらせてくれた。

 

しかし

心の底から

応援してくれていた人も

それ以上に存在しており

私達親子は

事ある毎に救われて来た。

 

常にポン助をリスペクトしてくれる

沢山の仲間や本当の親友

傷ついたポン助を

温かく迎えてくれた地元の中学

幼い頃からお世話になった

各方面の先生方

 

本当に感謝してもしきれない。

 

お陰でポン助は腐らず

自己否定する事も無く

しっかりと未来を見据えて

将来の夢に向かって日々挑戦し

変わる事無く成長を続けている。

 

元親友とは小さな頃から

仲良く一緒に遊んだりした。

気弱でよくイジメられたりしたので

ポン助は何度もかばい

同級生や先輩からも守って来た。

 

なのに何故としか

言いようの無い現実…

 

考えれば考える程

悲しいがもう諦めた。

 

限度を超える様な彼の言動があれば

ポン助の代わりに怒ってくれる様な

心強い仲間達に守られて

今はもう

毎日を楽しく過ごしている。

 

 

 

 

さあ明日は

年内最終練習日。

今年の嫌な事は全て

真っ白な雪でかき消して

たくさん笑って

思い切り楽しもう!