塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助。進学塾も高校も無い町で、夢に向かって邁進中。中受残念組だろうが検定に落ちようが「僕は挑戦を止めない。」それでいい。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

中3・伴走から自走へ

4月も後半。

授業も本格的に進んでおり

小さなテストも始まっている様子。

 

「お母さん、このページの中から

早めのスピードで全部質問して。」

「OK〜。行くよ〜♪」

 

今週は

先週末の参観日でやっていた

英会話のテストがあったらしく

その日の全ての学習を終えた後

最後に

私を先生に見立てて質問させ

教科書の指定ページの

全ての質問文に対して

自分の意見や答えを

流暢に話す練習を何度かやっていた。

 

相変わらず楽しそうに

ノリノリで相槌を入れたり

オーバーリアクションで

外国人になりきって話し

相手にしている私も何度も吹き出した。

 

フザけている様に見えるが

全ての質問文と

それに対しての自分の答えの英文は

完全に暗記しており

流れる様に話しまくる。

 

まあ

英語だろうが日本語だろうが

機関銃トークは変わらず

これがポン助の“真面目”なのだ(笑)

どうやら本番は

上手く行ったらしい。

 

遊ぶように宿題をして

ゲームの様に勉強をする。

没頭している時には

急ぎの用事以外

簡単には話し掛けられない。

 

勉強計画は

1日単位と週単位と年単位で

それぞれ自分で作成し

変動させたりしながら

自己管理している。

 

面倒見の良い塾に通っている子なら

定期テストの計画も

苦手な単元の強化対策も

その子の学校の歴代のテストの過去問も

数年分準備してくれたり

全て塾の先生がやってくれる。

 

塾に行き

与えられたテキストで授業を受けて

配られたプリントを解き

指示された範囲まで習得すれば

学校の定期テスト

ある程度は取れる様になるのだろう。

成績が上がれば評定も上がるので

親は喜び安心するだろう。

安くは無い金額を

毎月支払う対価に見合った

成績の安定が望めるのかも知れない。

 

これは塾以外でも

全てのスケジュールを立てて

マンツーマンで指導してくれる

家庭教師や

自分の子のマネージャーの如く

生活から習い事や勉強の全てを管理し

勉強が教えられる学力を持つ

優秀な両親を持つ子にも

同じ事が言えるだろう。

 

しかし

その完璧に与えられる環境が

その子の“当たり前”になってしまうと

自分で考えて行動する事が

出来なくなってしまう。

 

そのまま大人になってしまうと

“言われなかったのでやっていません”

“教えられていないので出来ません”

“マニュアルが無いのでやっていません”

“前例が無いと出来ません”

そんな指示待ち人間になってしまい

広い視野で周りを見渡し

次は何をどうやって

自分のやるべき事を進めるのか

考える能力が欠如してしまう。

 

高校受験後に多いと言われるのは

誰かの敷いてくれたレールに沿って

与えられた物だけをクリアし

好成績や高内申をキープし

希望の進学校に合格した子が

親や塾から離れて

全て自分で勉強しなければならない

そんな環境になった途端

何をどうやっていいかわからず

途方に暮れているうちに

進度の速さについて行けなくなり

一気に落ちこぼれるパターンだ。

 

そんな子達は

中学時代の評定が高ければ高い程

“内申美人”と揶揄される。

 

その片鱗は

中学時代からすでに表れているのに

何も気付かずに

高校受験を終えてしまう。

 

学校の定期テストでは

完璧に近い高得点を量産し

余裕でオール5が取れるのに

何故か

学力テストで点数の取れない子。

全道(全県)や全国模試で

評定が最高ランクのはずなのに

実際の得点や偏差値が伸びずに

平均点レベルになってしまう子。

 

いわば

校内の定期テストでは

点数が取れるのに

評定に関わらないテストや外部模試では

かなり普通レベルな子。

そしてその事実を受け入れず

内申点の高さや

校内の立ち位置の高さで

全てカバー出来ると信じている。

そんな子は総じてプライドが高く

実践力の低さから目を逸らす。

そして

外部模試から逃げたまま

受験期を迎える。

 

まあ

当日余程失敗しない限りは

ある程度

高い内申点に救われて

合格出来るだろう。

 

しかしその後

合格した進学校の進度に

全くついて行けなくなる。

 

難関大学を狙える成績から

どんどん遠ざかり

中学時代優秀であればある程

そのプライドはズタズタになり

打開策が見出だせないまま

精神的ダメージが限界を超え

病んでしまったり

不登校になってしまったり

自主退学したりする。

 

これが実際に経験者から生の声を聞いた

“内申美人”から“深海魚”への

よくある王道ルートだ。

その経験者の子は現在

学年遅れで通信制高校に入学して

再出発を果たし

楽しく高校生活を送っている。

 

長い人生

やり直せる事は沢山あるが

出来る事ならばなるべく

リスクの少ない選択をしたいものだ。

 

ましてや

自分の子供には

精神崩壊レベルのダメージなど

極力経験させたくは無い。

 

まあ

我が家はすでに

中学受験で

それを経験させてしまったのだが。

 

しかし今となってはどこ吹く風。

その大きな挫折を教訓に

人生開き直る事も大切だと

全てを受け入れて

また走り出している。

 

現在ONLINEのみのポン助は

定期面談はあるが

成績と進捗状況の確認がメインなので

自分で自分をプロデュースしながら

学習計画は全て

自分でやらねばならない。

まだまだ未熟なので

たくさん失敗しながら

試行錯誤を繰り返しているが

それすらも楽しんでいる。

 

この経験は全て

親の手を離れた後の

高校生活に役立つ時が来るだろう。

 

“伴走”から“自走”へ

そして“巣立ち”の時を迎える。

 

その日まであと少し

家族一緒に

笑顔が溢れる毎日を過ごしたいと思う。