塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助は中学受験残念組。進学塾も高校も無い町から1校のみの挑戦。しかしあと数問程度力及ばず、地元の公立中に進んだ。中学受験の内容も知らずに、事ある毎にネタにして馬鹿にする奴も居る。でも「楽しかった。僕は挑戦する事を止めない。」そう言い切った。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

勉強以外にやる事

今日も朝日を浴びて

机に向かっていたポン助。

 

明後日は部活の大会らしい。

 

部活はいつも楽しそうに

休む事無く行っている。

熾烈なレギュラー争いも無いし

メンバーの雰囲気も良く

先輩も後輩も男女も皆

仲が良い。

 


そして大会は

自分との戦いなので

モチベーションアップや

メンタルの強化も

上手くなって来たみたいだ。

そしてこれらは

勉強面にも大いに活かされる。

 


受験を意識し始めると

時間が勿体無いと

部活を辞めたりする子が

ちらほらと増えて来るが

先輩達の合格体験記や

プロ講師陣の様々な見解を読んでいると

逆効果と言った意見も多く見られる。

ましてや

酷い虐めならまだしも

些細な人間関係や

レギュラーから外されたり等

他の理由が最大の要因なのに

勉強にすり替えて辞めた場合

部活と両立出来て

結果を出して居る人達と

そうではない自分を比較してしまい

自己肯定感低下や劣等感が

増強してしまう場合もあるとの事。

それが焦りを生み出し

集中力を低下させる。

総じて時間が出来たからと言って

成績は必ずしも

上がるとは限らないらしい。

しかし勿論

肯定的な意見もある。

 


様々な意見を参考に

我が家は早くから

ポン助の意志を確認している。

3年時の怪我のリスク等考慮して

スキーは2年の冬まで

卓球は中3の夏の引退までやる予定だ。

 


そもそも中学入学当初から

・部活のある平日のルーティン

・部活の無い平日のルーティン

      (5時間授業Ver.)

      (6時間授業Ver.)

・午前中部活ありのルーティン

・午後部活ありのルーティン

・部活無し休日のルーティン

 


これらのルーティンを

ポン助と一緒に全て作成しており

最初からずっとやって来たので

今更変える必要は無い。

 


定期テスト対策に関しても

直前に時間を増やしたりする事は無く

いつものルーティンで

全てこなして来た。

別に順位に固執せずとも

評定を貰える結果が

確実に出せているので

このまま進んで行く予定だ。

ポン助にも

 


「評定が下がらなければ

別に何位だろうがうちは良いよ〜。

学校のテストに命賭けたり

無理して1位に拘らなくて良いし

誰が何位だろうが気にしないんだよ。

それより今のうちに検定受けたり

道コンの立ち位置上げる方が

最重要課題だからね〜。

まぁ

評定下がったら並行して

志望校も下げるしか無いけど♪」

 


と言ってある。

 


テストの度に

「何点以上取らなきゃダメ」

「目標は合計何点以上」

「学年何位以内じゃなきゃダメ」

「〇〇には絶対に勝たなきゃダメ」

「〇〇は何点だったの?」

 


等と言った会話が飛び交う家も

沢山あるが

我が家が確認するのは

ポン助のデータのみ。

他人の子の点数や順位や進路など

特に興味は無いので

しつこく聞いた事も無い。

 

中学受験の時の様に

良くも悪くも

町中のネタにされる様な事は

2度とゴメンだ。

担任の先生とも話したが

我が家はもう

ポン助の進路に関する情報は

学校以外極力開示しない。

 

ただこの町も

次の高校受験は

生活水準に関係無く

様々な評定やレベルの子も

皆受験に向かうはずなので

自分の子供の事で精一杯で

他人の事まで構っている暇は無くなる。

 

中学受験と高校受験の違いはあれど

小学生の時は

ポン助の話を聞いていただけで

「他人事」だった受験が

次は初めて皆「自分事」になる。

上に兄や姉が居て

何となく見て来た子も居るだろうが

自分の番になって初めて

受験とは

受験勉強とは何なのかを

身を持って知るだろう。

 

心臓が飛び出しそうな緊張感

やってもやっても伸びない不安感

取り残されて行く焦り

自分だけ落ちるかも知れない恐怖。

ストレスが限界を超えて嘔吐したり

いつもよりトイレが近くなったり

謎の発熱で倒れたり

体調を崩してしまう子も居るだろう。

 

そんな受験生のサポートに加えて

親のやる事も山程ある。

志望校の調査や見学

各学校のレベルの確認

学校行事と

検定や各種テスト等

重複する様々な計画の調整

模試や全国テスト等の申込み

テスト結果後の分析

証明写真の準備

基礎力の強化や

応用〜発展レベル対策の確認

モチベーションの維持

塾をはじめ季節講習や

直前対策講習等の申込み

併願予定校の見学や情報収集

出願方法確認

各種書類準備

受験料や入学金の準備

入学後の諸経費の準備

受験当日の移動手段確認

遠方の場合は

前泊する宿泊先の早期予約

入学後の学生寮等の見学など。

 

中学受験の時にやった事を

思い付きで並べても

軽くこれだけある。

 

やる事全てやったって

落ちる時は落ちるのだ。

何年努力しても

落ちたら笑われたり

馬鹿にされたりもするのだ。

「何でも出来る子は

失敗しておいた方が良い」

とは良く言われるが

受験の失敗は

「失敗しておいて良かったね」

などと

軽く言える様なレベルでは無い。

その子にとっては

精神を病んだり

命に関わる事にだってなり得るのだ。

 

ポン助は受験勉強よりも

不合格よりも

「その後」の方が辛かった。

 

学力より何より

とりあえず先に鍛えるのは

「折れない強靭なメンタル」

「這い上がれる強い自己肯定感」

そして

ゲームやTV

YouTubeSNSを自制する

「自分を律する力」

これに尽きるだろう。

 

行きたい学校や

将来の夢が決まっているなら

更に強い気持ちで

立ち向かって行ける。

 

高校受験の時も

多少の違いはあれど

大抵中学受験と

同じ様な事をやるだろう。

受験生の親は

本当に忙しくなる。

 

子供だけでは無く

親もしっかりと

自己管理しながら

出来る限りのサポートをして行こう。