塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助は中学受験残念組。進学塾も高校も無い町から1校のみの挑戦。しかしあと数問程度力及ばず、地元の公立中に進んだ。中学受験の内容も知らずに、事ある毎にネタにして馬鹿にする奴も居る。でも「楽しかった。僕は挑戦する事を止めない。」そう言い切った。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

中3・自然体

「おーっと!お湯が沸点に達した!

さあ、お湯はボコボコ水蒸気になって

換気扇に向かって行くぅ!

いよいよ麺の投入!よし上手く広がった。

後は茹で上がるのを待つだけだー!」

「実況いいから(笑)」

 

休日のポン助は

一人でパスタを作って食べたいと言い

明らかに理系男子視点炸裂の

おかしな実況付きで初挑戦していた。

 

普通に茹でたパスタに

レトルトソースを温めて

かけて食べるだけの

簡単な物。

 

「さぁ〜お湯を吸収して麺の体積が

増えて来た〜♪もうすぐ茹で上がりだ。

ザルを用意して温めたソースも準備OK!

5、4、3、2、1、0…よし!ザルに上げるぞ!」

「火傷しないでよ〜」

「大丈夫だって。後は小さいオムレツを

焼いてパスタの上に乗せるだけ♪名付けて

ナポリタマゴだ♪」

「ブハッ…ネーミングセンス無いわ(笑)」

「いいのいいの♪完成!実験したみたいで

…実に面白い。」

「いや、モノマネいいから(笑)」

 

無事に完成し

ご機嫌でモリモリ食べていた。

「うんま〜♪」

「良かったね。」

 

食物アレルギー持ちなので

一人暮らしをした時の為に

少しずつ自炊に挑戦して

料理のレパートリーを増やしている。

将来パートナーが出来た時にも

アレルギー食材で

迷惑をかけたく無いし

それが原因で破局したりしない様に

自分である程度は出来る様に

練習しておきたいとの事。

 

確かに

アレルギー食材を考慮して

料理をするのは大変だ。

私も自分の子供だから

毎日必死にやって来ただけ。

 

もしまだ若い世代で

自分のパートナーに

食物アレルギーが沢山あり

料理が苦手な子ならば

余程好きにならない限り

恋人や結婚相手からは除外される。

面倒くさい男はごめんだと思われ

体が弱ければ

高確率で相手の親に反対され

様々な理由を付けて振られるだろう。

 

そんな体に産んでしまったのは

全て親の責任なので

ポン助には上記のリスクは説明してある。

恋人が出来たら

一緒に食事をする機会もあるので

最初に持病やアレルギーについては

話しておくんだよと言ってある。

 

そんなポン助を

全て理解して受け入れてくれる

素敵な相手に出会えたなら

そのまま結婚相手になる可能性も高い。

 

「ま、今は恋愛どころじゃ無いけどね。

焦る必要は無いし、カッコ付ける必要も

無いし、自然体で居ようと思う。」

「それで良いんじゃない?」

恋愛偏差値より勉強偏差値上げるのが

今は最優先ミッションだからさ~(笑)」

「あはは。確かに。」

 

パスタを食べながら

いつもの如く何だかんだと話して

リフレッシュして机に向かう。

 

今は恋愛より勉強と

決めているらしいが

唯一やっているLINEでは

クラスの友達や部活仲間など

男女問わず沢山の子達と繋がっており

寝る前にスマホチェックしている。

 

勉強中スマホはリビングに

放置しているので

グループ通話には参加せず

友達にはすぐ既読や返信は

出来ないよと話してあるらしい。

 

元々スマホは小学校高学年時に

地元のスキー場の

公衆電話が撤去されて

お迎えの連絡が出来なくなり

連絡用として急遽持たせた。

従って

本人が熱望して手にした訳では無く

あまり執着はしていない。

 

スマホを肌身離さず

勉強中も机に置いたりする子も居るが

ポン助は一切していないので

このスタイルを貫く予定だ。

 

無理せず無茶せず

常に自然体で楽しみながら

自分らしく過ごして行こう。