塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助。進学塾も高校も無い町で、夢に向かって邁進中。中受残念組だろうが検定に落ちようが「僕は挑戦を止めない。」それでいい。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

どうでもいい

「うお〜ん。ジュリ〜まるみ〜(泣)」

 

寝る前に

先日到着した中学受験漫画

「2月の勝者」の最新巻を

叫びながら読んでいたポン助。

 

自分の時と重なるのだろう。

この漫画だけは

登場する生徒達が

まるで友達かの様に

猛烈に感情移入している。

 

中学受験…

この北海道では

首都圏や他の地域程

浸透していない。

 

しかし

低学年から受験していた

全国統一小学生テストの時に

会場となっていた都会の進学塾で

塾生達と話すうちに

中学受験の存在を知ったポン助。

同時期に

この田舎の小学校にまで

中学受験でしか入学出来ない

都会の私立中学や

中高一貫校のご案内が来たりした。

 

 

「この学校見てみたい。」

から始まり

学校祭や学校見学会に参加すると

「ここで勉強したい。」

「僕は中学受験する。」

と言い出した。

 

 

無知な私は必死に情報収集して

ポン助のサポートに徹した。

模試の度に

夜明け前から数時間かけて

何度も何度も都会に走った。

 

 

本当に壮絶だった。

何年も努力して全力で挑んでも

届かなかった現実。

 

田舎からポン助が出るには

寮完備の学校が絶対条件だった為

選択肢はほぼ無かった。

 

 

無謀だと笑われながらも

塾無しで挑戦したのは1校だけ。

 

 

もう1校勧めたが

地理的条件等から

ポン助本人が受けると言わなかった。

そして他の合格圏内の学校には

中学生の寮は無かった。

 

 

それでも

「やり切った」

「楽しかった」

「やって良かった」

「僕は挑戦する事を止めない。」

 

そう言い切ったポン助。

あの挑戦が全て

未来へと繋がって行く。

 

珠算経験者の私をも凌駕する

計算力も

大量の演習をこなす

スピード感も

国語の長文を読み解く

読解力や速読力も

全て中学受験勉強で鍛えた賜物。

公立中学校の学習では

何も困る物は無い。

 

 

でも

それに胡座をかかず

さらに毎日毎日

しっかり積み重ねて行く。

 

上には上が必ず居るのだ。

 

そして以前

近隣の田舎町から

ポン助と同じ学校を

目指している子が居ると

人の噂で耳にした事がある。

そろそろ受験学年の頃だろうか。

 

今となっては

敢えて不合格になった

我が家の耳に入れたかったのだろう。

 

今はもう話す事も無い

とある人物が親切に教えてくれた。

 

 

庶民の我が家と違って

田舎でもかなりの財力があり

幼い頃から英会話や

様々な習い事などさせて

町でも有名な

英才教育に

力を入れている家庭らしい。

 

 

中学受験させるお宅は

お前の様な庶民とは

そもそもの格が違うのだと

遠回しに言いたかったのだろう。

 

 

自分の子でも無いのに

その子が合格したら

またポン助や我が家を見下して

親子で笑いながら

あれこれ言うのだろう。

 

まあ

もうどうでも良いので

好きな様に言えばいい。

 

 

ただ

皆がやらない事に

全力で挑戦する子は

早かれ遅かれ

きっといつか報われる。

友達は時に裏切るけれど

努力は絶対に裏切らない。

大変だけど諦めずに

頑張って貰いたい。

私もポン助も

心からそう願っている。

 

 

我が家もよく聞かれるが

何処の学校に進学するのだとか

何処の大学を目指しているのだとか

それを知ってどうするのだろう。

 

 

ランクがどうだとか

他人の子の成績や人生の選択を

知ってどうするのだろう。

 

直接聞けないので

近い身内や親戚に嗅ぎ回ったり

驚く様な人も居るが

いちいち気にしている暇は無い。

 

志望校は勿論

受験予定の高校は

例え友達でも

最後まで一切公表しない様に

ポン助とも話してある。

 

「3年になった時の成績やランクで

行ける学校に行く。」

 

周りにはそう言い

執拗な詮索には一切答えない。

 

 

中学受験不合格後の

様々な出来事を教訓に

ポン助の進路については

身内や親戚にさえも

貝の如く全て情報は閉ざして行く。

 

 

ポン助は

友達と同じ高校じゃないと

楽しくないから行きたくない等とは

絶対に言わないだろう。

1人で新しい世界に飛び込む事も

楽しんでしまうタイプだ。

 

 

「あのさ~Tシャツもハーフパンツも

縫い代やタグが表に見えるのは

私の老眼のせいかなぁ?」

「うおっ、全部裏返しだ!何でだ?」

「いや、こっちが聞きたいわ!」

「すぐ着直すもんね♪」

「ちょ、パンツも裏返しじゃない?」

「ゲっ!やらかした!」

「ここでパンツ脱ぐんか〜い!!」

 

正直我が家は

こんなポン助だけで精一杯だ(笑)

 

 

田舎の山奥で

蛙の大合唱を聴きながら

風呂上がりにアイスを頬張り

今日もまた

親子で爆笑している。

 

不便な事も色々あるが

隣近所の目がうるさい市街地区より

ずっと住みやすい。

 

市街地区から約10km離れて居る為

突如乱入して遊びに来る様な

大人や子供も居ないので

とても静かに気楽に過ごせる。

たまに車庫や屋根裏に

野生動物が乱入する程度だ。

昨夜は車庫の辺りから

ガタガタと音がして

窓から外を眺めると

アライグマが居た(笑)

こんな環境も

結構気に入っているので

人の目など

本当にどうでもいい。

 

私達両親はただ

ポン助が行きたい場所に

辿り着ける様に

サポートして後押しするだけ。

 

親が居なくなった後も

自分の人生を楽しんで

しっかりと歩んで行ける様に。

 

願うのは

ただそれだけ。

 

 

さてと

新しいプリントの仕分けと

ペース配分のチェック等

頑張ってやりますか〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

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