シーズン初めに
必ずと言って良い位に
大寒波が襲来する。
今年もいよいよやって来た。
朝は暴風で
自宅周りの森の木々の枝が
折れて飛ばされて
圧雪路面に散乱していた。
視界は良好で
風だけが強く
海岸沿いの国道に出ると
風圧で何度か車が押された。
高波の飛沫を沢山浴びて
アイスバーンの道路を
慎重に走りながら出勤。
ふと
勤務中に外を見ると
窓が曇って白くなり
向かいの建物が見えなかった。
しかしそれは
ガラスの曇りなどでは無く
紛れもない猛吹雪で
早くからの暴風に雪が重なり
真横に雪が叩きつけて来る暴風雪…
ホワイトアウト状態になっていた。
そんな状態の中
決死の覚悟で帰宅。
職場の駐車場で
自分の車に乗り込むまでも
大変な状態だった。
視界が悪く
雪が目に入り
突風に押されて
足元の氷に滑りながら
何とか転倒せずに乗車。
車内の暖房をフルにして
暫く暖めて
窓周りの氷を解かして
視界を確保して走り出す。
風向きから
いつも走る丘の上の国道は
さらに強烈なホワイトアウトが
容易に想像出来たので
丘の下を走る
海沿いの別ルートで国道に合流。
防波堤が風除けになるので
視界も確保されて
危険度は低めだった。
しかし
国道から自宅に向かう
田園地帯に入ると
再びホワイトアウト状態になり
ハザードランプを点滅させながら
慎重に走行した。
まるで砂漠の様に
道路の縁から吹き溜まりが出来て
まるで障害物レースかの如く
走行車線に雪山を形成する。
そしてそれを乗り越えるたびに
更に雪が舞い上がる。
夕方には車での走行は無理かもと
不安になりながら帰宅。
今日は部活が無かったので
ポン助が帰宅する頃には
猛吹雪の中でも
スクールバスが家を見つけやすい様に
玄関の明かりを沢山点けて
何度も外を確認しながら待っていた。
乗用車では
吹き溜まりを突破するのは
おそらく厳しかっただろうが
大きなスクールバスだったので
無事にこの山奥まで
ポン助を送り届けてくれた。
後は主人が帰宅する深夜まで
走行出来る道があるかどうか
それだけが心配だった。
ポン助は
いつも通りのスケジュールで
「部活の無い日バージョン」の
学習予定に沿ってやっていた。
私は久々に緊張して
全集中で運転したので
いつもの低気圧と
目の疲れからか頭痛に襲われた。
鎮痛剤を飲むと
少し眠ってしまい
お腹が空いたポン助に起こされた(笑)
夕食後
外を見ると相変わらずの猛吹雪
道路はすでに
走行不能な程の吹き溜まりが
車道のあちこちに
強風の流れに沿って
雪山を形成していた。
その高さは
大きな物で軽く50cmを超えている。
主人の帰宅はおそらく
深夜に除雪車が道路を開けてから
明日の朝になるだろう。
命に関わる猛吹雪なので
日中から歩く人影も無く
夜には車が通れる道も無くなった。
一応鍵は掛けるが
戸締まりしなくとも
もう誰もここまでは来れない(笑)
除雪車が道路を開けたら
隣町の会社で仮眠している
主人に連絡する予定だ。
ポン助と二人
こんな日は早く休もう。
早く穏やかになります様に…