塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助は中学受験残念組。進学塾も高校も無い町から1校のみの挑戦。しかしあと数問程度力及ばず、地元の公立中に進んだ。中学受験の内容も知らずに、事ある毎にネタにして馬鹿にする奴も居る。でも「楽しかった。僕は挑戦する事を止めない。」そう言い切った。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

漢検前夜

今日は

部活を終えて帰宅後

直ぐに夕食を取り

机に向かったポン助。


明日はいよいよ

漢字検定2級本番だ。


過去問→直し→次の過去問

このスタイルで演習して来たが

なかなか合格点には届かない。


やはり学習期間が短いのだろう。


2級の合格点は160点以上。

ポン助が過去問を開始した時には

120点台しか取れなかった。


それから徐々に

130点台→140点台→150点台まで

何とか上がって来たが

160点を超えた事は1度も無く

本日の追い込みでも

私が丸付けを手伝ったが

合格点は超えなかった。


やれるだけやったので

駄目なら仕方が無い。

チャンスは何度でもあるので

あまり気負わずに行こうと話した。


ポン助が寝た後

主人とも話していたが

2級の漢字は

普段私達大人が

仕事や社会生活の中で

頻繁に目にする機会があったり

書類などの作成時に

書かずともPC等で

使用する機会が沢山ある。

いわば頻出の常用漢字だ。


しかし

学校の教科書では

まだまだ易しい漢字ばかりで

少し難しい本を読んだ所で

やっと中1になったポン助には

日常ではほぼ目にする事の無い

難解な漢字なのだろう。


成長段階を

大きく超越したレベルなのは

重々承知の上で

それでも挑戦したいポン助。

今になってから

あと1ヶ月間欲しかったと言っても

もう遅い。

とりあえず玉砕覚悟で

明日の本番を迎える事になった。



大丈夫

例え届かなくとも

恥じる事は無い。


そこに挑む事の方が

合否よりも意味があるのだと

もうずっと前から

わかっている。


失敗や挫折経験が

沢山ある方が

人生ずっと面白い。

そしてその努力の上に

合格や成功を掴み取る方が

失敗を知らずに生きる人よりも

より深みのある人生になる。


自信が無ければ

不安や恐怖心も出るだろうが

それでも逃げずに挑めたら

またひとつ

ポン助の経験値がUPする。


挫折しない様に

失敗させない様に

常に親が先回りして準備して導き

我が子に完璧な成功や勝利を

与え続ける親が居る。

町や地域の各種コンクール等に

強制的に我が子を参加させて

沢山手を掛けて口を出し

必ず入賞出来る様に導く親も居る。

そして地元新聞や広報誌に掲載され

周りからの称賛を浴びて

子供よりも親が自尊心を満たす様な

滑稽な構図が読める家庭も

この田舎に一定数存在する。


親の見栄や立場や体裁の為に

我が子に無理矢理何かをやらせるなんて

私には出来ない。

本人にやる気が無いのに

やる意味なんてあるのだろうか。



実際にそれをやらされている子に

ポン助がよく言われて来た。


「ポン助は町の読書感想文出さないよね?

入賞したいから出さないでね。」

「標語コンテスト、出さないよね?」

「習字辞めたから書き初め大会出ないよね?

スキー忙しいから出ないよね?」


こんな事を言われると

作品を出品した時に

自分以外に入賞の可能性のあるポン助を

どうにかして出品させないように

牽制しているとしか思えない。

各種コンテストに

純粋に楽しく挑戦して居るならば

誰が出品しようが構わないはずだ。


ちなみにポン助は

町のコンテスト関連には

あまり興味が無い…(笑)


しかし

今まで学校の指示で提出した作品は

全て入賞しており

地域や北海道より

賞状や記念品を沢山頂いている。

書道を辞める前の

最後の書き初め大会は金賞だった。


ちなみに私はいつも

何のコンクールに出品したのかは

学校任せで全く把握しておらず

ポン助が学校に届いた賞状や

記念品等を持ち帰り

初めてその事実を確認となる(笑)



子供に自信を付けさせる為に

何かをやらせたり

コンテスト等に挑戦させるのは

とても良い事だと思う。


でも

「失敗したら可哀想」

「入賞出来なかったら可哀想」

「入賞出来ずにもうやらないって言われたら

親の立場的に都合が悪い」

そんな考えで

親が介入してしまったら

全く子供の為にはならない。


逆に私は

好きな様にやらせて

失敗したり挫折した時に

我が子の心を思い切り受け止めて

逃げずにまた立ち上がれる様に

背中を押せる親になろうと思った。


失敗を恐れない

何度でも立ち向かえる

強靭なメンタルを育てる方が

ライバルを牽制し排除する

姑息な知識を植え付けるよりも

ずっと意味があると思う。


ライバルが居なければ

成長出来ないのだ。

より上を目指す事が出来ないのだ。


世の中色々な考えがあるが

我が家は常に

「失敗ありきでそこから学ぶ」

このスタイルを貫いて行きたい。




頑張れポン助!

お疲れ様

おやすみ。





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