塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助。進学塾も高校も無い町で、夢に向かって邁進中。中受残念組だろうが検定に落ちようが「僕は挑戦を止めない。」それでいい。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

中3・田舎の生き辛さ

「あ〜美味かった♪」

「良かったね。とりあえず口の周りの

生クリームを拭いてくれ。」

「ゲッ、めっちゃ付いてる!」

「ぶはは。幼児か!」

 

短時間の外出だったが

お祭りで買って

持ち帰ったクレープを満喫したポン助。

 

糖分を補給して

満足そうに机に向かっていた。

 

この3連休も

いつもの休日バージョンで

1日10時間超の勉強時間を

しっかり確保している。

 

しかし

進学塾も無いこの田舎で

勉強時間を周りに言うと

瞬時にSNSで拡散され

驚愕されたり

信じて貰えなかったり

親も子も変人扱いされたり

教育虐待疑惑をかけられたりする。

 

小学生時代には

ポン助が提出する自主学習の

1日あたりのページ数に驚愕した

担任の若い先生が

「勉強辛かったら、先生がお母さんに

自主学習減らす様にお願いしてあげるよ。」

と言って来たらしく

「別に辛くはありません。僕が自分で決めて

やりたい勉強をやっているので大丈夫です。」

と答えたとの事。

その先生は

授業中に問題が速く解けて

間髪入れずに答えるポン助や特定の子を

速すぎると言い答えさせてくれなかったり

手を挙げても当ててくれなかったり

『学校の勉強の先取り』をする子を

あからさまに良く思っていなかった。

 

しまいには

漢字の書き順を間違えて教えたらしく

1問ミスで満点合格を逃した漢検では

検定直前に学校で習った漢字の書き順を

同じ級を受検したクラスの子が

全員間違えていた。

その時の学校のノートを私に見せて

悔しくて泣きながら激怒するポン助を

「合格したんだから」と

何とかなだめた記憶。

他の子の親が何も言わないのに

我が家だけ騒ぎ立てる必要は無い。

 

毎日提出していた自主学習ノートの点検も

ポン助が楽しみにしていた

『見ました』の印や

コメントも書いてくれなくなり

「先生見ていない…」と

いつも落ち込んでいたので

付箋に『見てくれていますか?お忙しいのは

重々承知していますが、子供に毎日提出させて

チェックしているのならば、印だけでも

頂きたいです。何も無いとモチベーションが

下がり、やる気も低下してしまいます。』

と書いて貼った事もある。

自分で自主学習提出を強要し

そのページ数をグラフにして教室に貼り

子供達に競わせているのに

印やコメントも無く

そのまま返却するのは

ありえないと思った。

まあ

A4ノートにぎっしり

毎日5ページ〜10ページも

漢字や計算などやって来たら

見るのも面倒になるのだろう。

その後は印だけ押してくれていた。

当時は相当

うるさい親だなと

思われていたに違いない。

 

これ以上先生に嫌われたら

学校や勉強を嫌いになる可能性があった為

以降も気になる事が多々あったが

何も言わなかった。

 

ポン助も先生に対して

不信感や諦めを持ち始めて

帰宅後に愚痴が多くなり

かなり心配だったが

進級して担任が変わってからは

ポン助の挑戦を

全力で応援して下さる先生になり

良い方向に変わったので良かった。

 

学校でも

様々な弊害が出るので

学習時間アンケート等には

半分程度の時間で記載する様に

昔から言ってある。

自主学習提出も

高学年になってからは

漢字か計算のみ2ページだけにして

学校から帰宅後直ぐに終わらせて

中学受験勉強に全振りした。

もし

オンライン受講のそのノートを全て

自主学習として学校に提出していたら

とんでもないページ数になり

さらに教育虐待疑惑が強まっていただろう。

その勉強量は

両親の想像をも絶するものだった。

 

 

この田舎の環境的には

 

「勉強出来なくても生きていける」

「勉強出来なくても働ける」

「勉強出来なくても腕があれば成功する」

「頭の良い奴はムカつく奴ばかりだ」

 

大人もその様な思考や意見の方が

圧倒的に多く

少数派の『勉強する』子やその親は

常に好奇の目や

妬みの対象となり

頭が固いだのおかしいだの

変わり者と言われ

勉強やその他で

子供が目立てば目立つ程

風当たりが強くなり

勉強否定派や陰険な大人達が

勝てない我が子を上げるために

その弊害となっている子を

親やメンタルなど外堀から崩してやろうと

こぞって粗探しを始める為

色々と面倒になる。

 

参考にしたいからと

ポン助の勉強方法を聞かれて

正直に答えれば

同級生のみならず全学年から

鬼の様な教育ママのレッテルを貼られ

他学年の先生も

校内で私が“1番厳しいお母さん”だと

自分のクラスの生徒に名指しで言ったらしく

身内の子や多くの生徒が聞いていた。

その子達が家で親に言い

噂が盛りに盛られて拡散され

ポン助は自由に遊べず

厳しい親に全て管理され

無理矢理勉強させられている

可哀想な子となり

私はとんでもない毒親にされていた。

 

こんな感じで私もポン助も

ことさら『勉強』に関しては

水面下や色々な方面から攻撃され

詮索され晒され見下され

笑われて来た。

 

本音を言うなら

小学校時代の

上記のトラウマがあるので

中学校の先生にだって

全幅の信頼を寄せている訳では無く

情報開示は慎重に行っている。

故に尚更

ポン助の進路に関しては

地元の人達とはもう

親しく話す気など

毛頭無い。

 

それを感じた上で

ある程度個人を特定し

何かポン助の情報を得ようと

このブログを読み漁っている

『知人』や『近い人』もいる事は

最初から想定の範囲内である。

 

これからは特に

高校受験が終わっても

また色々と詮索されるだろうが

我が家はもう

ポン助が行きたい高校に行けたなら

後は何を言われようが

何を噂されようが

もう関わる事は無くなる為

全てどうでも良い。

 

何故なら

当のポン助本人は

毎日鼻歌で楽しくやっているからだ。

 

中学受験勉強時代から

特に用事が無い休日は10時間

ずっと同じパターンなので

時間配分に関しては

特に無理をしている訳では無く

これがポン助の日常だ。

 

同じ目線で

勉強に向かう仲間達を求めて

同じ夢を持ち

切磋琢磨出来る仲間達を求めて

勉強しても変人扱いされずに

一緒に同じだけの勉強をこなすのが

当たり前の仲間達が沢山居る

そんな環境を夢見て

今日もポン助は

大量の問題を解きまくる。

 

田舎の変人なんて

都会に出れば

ただの凡人なのだ。

 

それを知らない井の中の蛙達が

外野であれこれ言った所で

動かなければ何も変わらない。

 

何だかんだ言われようが

結局

『やったもん勝ち』なのだ。

 

ダイナミックな大自然に囲まれ

海 山 川 近くに全てある

美しい景色に

美味しい食べ物

ゆったりと流れる時間

自給自足しやすい環境

治安が良く子育てしやすい環境

 

確かに全て備えている

移住したければそれも良い。

 

ただ

閉鎖的な同調意識の強さがあり

有力者に歯向かった時や

集団から突き抜けた時に受ける

水面下での攻撃に耐えられ

自分の家族を全力で守れなければ

人権侵害レベルに

個人情報を全て抉られ

晒し者にされる可能性がある。

 

それらに耐え得るメンタルを

併せ持っている人や

自然に溶け込み

草木の様に目立たず暮らせるのならば

田舎はこの上無い環境だろう。

 

ポン助にはこの先

都会での生活も経験させて

将来的には

自分の意思で

住みたい街を決めて欲しい

海外に興味があるならそれでもいい。

 

夢を叶えたら

今まで傷付けた奴等が掌を返して

ポン助を利用すべく

知り合い面して近付いて来るのが

目に見えている。

 

だから

地元にこだわる必要なんて無い

無理に帰って来る必要なんて無い。

両親が住んでいるから

帰省しなければならないと思うなら

逆に私達夫婦が

都会に移住する事も厭わない。

 

何にも縛られず

自分のやりたい様に

自由に生きて欲しい

全力で人生を楽しんで欲しい

 

 

親はただ

それだけを願っている。