塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助は中学受験残念組。進学塾も高校も無い町から1校のみの挑戦。しかしあと数問程度力及ばず、地元の公立中に進んだ。中学受験の内容も知らずに、事ある毎にネタにして馬鹿にする奴も居る。でも「楽しかった。僕は挑戦する事を止めない。」そう言い切った。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

中2・学校見学会

「うおーっ!来た来た来たー!!」

(パシャパシャパシャパシャ)←連写

「恥ずかしいから静かにしなさいっ!」

 

人生初の地下鉄に

予想通り大興奮のポン助。

 

 

とりあえず撮り鉄と化し

自分のスマホ

写真や動画を撮りまくり

地元の友達にLINEで送信。

そして友達からの返信は

 

「うおー!地下鉄すげー!」

「乗りて〜。ポン助いいな〜」

 

都会の同世代には

考えられないやり取りである…(笑)

 

地元はJRも廃線となり

路線バスも1〜2時間に1本。

それでも町には高校が無いので

町内の大部分の子供達は

早朝から皆バス通学で

隣町の高校に通う。

 

しかし我が家は

自宅から国道のバス停まで数kmあり

冬は徒歩でバス停まで行くのは

凍傷覚悟の道程となり

吹雪けば命懸けとなる。

 

大雪になれば

自宅から国道に出る道路すら埋まり

車も走行不能となり

通勤&通学時間までに

除雪が追い付かない日もある。

不可抗力とは言え

隣町の高校に進学した場合

バス通りの国道沿いに住む子供達より

冬に遅刻や欠席が多くなるのは

既に目に見えている。

しかし

同じ町内の生徒が通学出来る状態なのに

ポン助だけ特別扱いはされない。

単位制の高校なので

単位を落とせば留年も余儀無くされる。

 

それならばもう

高校から都会に出て

通学の心配の無い環境で

安心して高校生活を送らせたいと

私も主人も考えており

ポン助も早くから賛成している。

 

都会の子と違い

ポン助が中学受験に挑戦したのは

将来の為だけでは無く

上記の様な地理的環境も理由にあった。

そして次の高校受験でも

同じ理由で都会の高校が選択肢に入る。

 

決して経済的に余裕があるからとか

天才過ぎて今の環境が不満だとか

そんな恵まれた理由など微塵も無く

田舎の凡人&庶民の子でも

何とか手が届きそうな学校を見極めるべく

『行きたい!』

と思わせてくれる様な学び舎を

自分の目で見て決めたいと思っている。

 

「あぁぁ〜緊張する〜!」

「大丈夫だから立ち止まらないで。

お母さんと同じ様にやるんだよ。

切符の向きに気を付けて入れてね!」

 

究極の田舎者ポン助

地下鉄の改札にビビりまくるが

何とかクリアして無事に通過(笑)

往復したので

復路は結構スムーズに出来た。

 

『1日の流れ』

夜明け前自宅出発

↓(車)

駐車場到着

↓(徒歩)

地下鉄で移動

午前1校見学

地下鉄で移動

昼食

午後1校見学

↓(徒歩)

駐車場出発

↓(車)

途中の街で夕食

↓(車)

夜自宅到着

 

簡単に上記の様な流れで過ごした。

 

学校見学会では

2校とも吹奏楽部の

歓迎セレモニーで始まり

素晴らしい演奏や歌を楽しませて頂いた。

本題に入ると

理念や教育方針

入学者選抜についてや

3年間のカリキュラム等

とても詳細な説明を頂き

学校生活と部活動の様子等

動画で紹介して下さり

楽しい時間を過ごせた。

 

校内の教室等を使用して

様々な部活動の紹介や体験

制服やテキスト等の展示

個別相談ブースもあり

希望者は寮見学など

2校それぞれに満喫出来た。

 

親が同伴している子は大抵

近くても初めての学校見学だったり

遠方から来ている子達だろう。

本人は緊張した面持ちで

「連れられて来た」感があり

親の方があちこち連れ歩いていた。

 

ポン助は中学受験生の頃から

学校見学会は何度も経験しており

校内見学も特に寮見学も

机の引き出しを開けてみたり

ベッドの造りを確認したり

洗濯機の使い方など

自分の見たい所はしっかりと

積極的に確認していた。

 

そして自由見学時間には

自分の行きたい所にグイグイ行くので

私はついて行くのに必死だった(笑)

何せ背が伸びたので足も長くなり

その分歩くのが速い!!

私は何度もポン助に

「先に行ってて〜」

と声を掛けて

はぐれない程度に

ゆっくり歩いていた。

 

最後には

1人で部活体験の教室に行き

素敵な先輩達の指導を受けながら

初めて触る楽器の演奏をしていた。

相変わらずコミュ力全開である。

寮見学担当の先生にも

「寮生活全く心配無さそうですね。」

と言われていた(笑)

 

時間ギリギリまで

終始楽しく満喫したポン助。

 

帰りの車内で感想を聞くと

 

「両方とも楽しすぎた!

どっちも受けたいと思った。

でも行くとしたら〇〇かな〜?

前回行った〇〇も良いんだよな〜」

 

等とあれこれ言っていた。

 

移動中の車内では

ゲームをしたり

全力で熱唱したり

相変わらず1人で楽しく過ごし

静かになったと思ったら

爆睡していた(笑)

 

無事に帰宅後も

入浴だけして早々に就寝。

 

朝も早起きして出発し

1時間以上走った辺りで

やっと朝日が昇って来たので

今日は長い1日だった。

 

でも久々に

素敵な刺激のある1日でもあった。

 

ポン助がどの学校を選んでも

全力で応援するからね。

 

お疲れ様

おやすみ♪