塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助は中学受験残念組。進学塾も高校も無い町から1校のみの挑戦。しかしあと数問程度力及ばず、地元の公立中に進んだ。中学受験の内容も知らずに、事ある毎にネタにして馬鹿にする奴も居る。でも「楽しかった。僕は挑戦する事を止めない。」そう言い切った。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

中3・新年度変更点

中3になり

ポン助の学校から

連日様々な手紙が配布され

目を通して来た。

 

1番驚いたのが

定期テストの科目減のお知らせだ。

 

昨年度までの定期テスト

副教科も含めて

2日間に渡り行われていたが

今年度からは

副教科の定期テストが廃止され

主要5科目のみのテストとなり

1日で終了する。

 

副教科については

授業の中で実技テストや

単元テスト等を行い

それを元に評定を決定するらしい。

 

テスト科目減少の狙いは

副教科のテスト勉強に時間を取られずに

主要5科目の勉強に集中する為。

 

この変更はポン助も喜んでいた。

 

後は評定の付け方を

保護者に解り易くするとの事。

正直

あまり期待はしていない。

 

おそらく影響力のある

保護者の誰かが

評定に関する説明を求めたり

曖昧な評定に納得せず

クレームでも入れたのだろう。

 

入学時に配布された

評定の付け方の基準表から

明らかに逸脱しており

理不尽と感じる評定は

確かにポン助も毎回ある。

 

定期テストで高得点を取った副教科で

授業態度も全て完璧と言われたのに

まさかの低い評定を付けられた。

ポン助が教科担任の先生に確認すると

テストでは無く実技重視との返答。

 

しかしその実技とは

ポン助が誰より最も得意な分野だった。

 

どう考えても納得が行かなかった。

個人懇談で担任の先生に確認しても

 

「5科目で取れる子は副教科で

下がる傾向がありますので…。」

 

と濁されて終わった。

いわば

絶対評価と言えど

副教科でしか良い評定が取れない子に

少しでも内申点を上げるため

5科目の高い子の副教科を下げて

上乗せしているのだろう。

 

実際に

勉強が苦手で副教科の定期テスト

壊滅的な点数しか取れないが

超スポーツ万能な子が

例外無く体育だけ5を貰っていると

他校も含めて

知っているだけでも数件ある。

実技重視とはこう言う事だろう。

 

学校の都合や

教師による水面下の調整に

明らかに利用されている。

 

そのグレー評定のお陰で

ポン助も結局道コン受験前に

受験票に記入するランクを

下げてしまった事もある。

 

主人も私も疑問だらけだったが

庶民の我が家が何か言った所で

モンスター扱いされるのが関の山だ。

付けられた物は

もう覆る事は無いと判断し諦めた。

 

北海道の公立中の内申点システムに

早くから疑問を持っていたので

高校受験も内申点システムも

全く関係無い中学受験に

挑戦させたのもある。

まあ

落ちて公立中に進んだ時点で

学校の都合や

教師の主観や好き嫌いが入りまくりの

グレー評定には覚悟していた。

 

しかし

余程の事が無い限り

評定5から1になる事は無いので

ポン助には

内申を下げられ不利になった時の為に

余裕を持った当日点を取れる様に

しっかり積み上げて行こうと話した。

 

「今は問題集何やってんの?」

「塾技とメキメキ」

「相変わらず好きだね~(笑)数学は他のも

入れたら良いよ♪答え暗記しちゃうから。」

「うん。薄いの入れてく。夏くらいから

公立の過去問ある程度固めて、私立の学校別

過去問に入るよ。あ、私立の過去問も

最新版出たらお願いします!」

「OK!コピーして欲しいのあったら

早めに言ってね~。」

「ラジャー♪」

 

今日は部活無しで帰宅し

夕食や入浴以外は

ずっと机に向かっていた。

新年度で先生達も忙しく

週末も土曜のみ午前部活で

日曜は朝から勉強出来ると喜んでいた。

 

余程壊滅的にならなければ

理不尽な内申点システムなど

気にしなくても良い。

 

通知表を貰う度に一喜一憂したり

ビクビクしながら計算したくは無いので

ポン助は

当日点勝負出来る高校を

数校視野に入れている。

そしてそれを

誰かに言う気は一切無い。

 

特に3年生になってからは

学校でも志望校について

かなり聞かれているらしい。

まだ確定していないので

その旨答えているとの事。

 

聞いてどうするのだろう。

同じ高校に行きたいのだろうか?

そうでなければ親に

“地方に出そうな子達の志望校聞いて来て”

等と言われて聞いただけの

ただの情報収集だろう。

即子供から親に伝わり拡散され

知名度や偏差値等まで調べ上げ

格好の受験ネタにされるだけだ。

そして

落ちた時にはまた

笑われたり馬鹿にされたり

確実に不合格ネタの餌食にされる。

 

正直私は

ポン助のサポートで精一杯なので

他の子の進路まで

気にしている余裕は全く無いのだ。

 

志望校も

住みたい街も

全て自由に決めれば良い。

都会に住んでみたいなら

頑張って挑戦すれば良い。

 

〇〇高校に行きなさい

偏差値〇〇以上の高校受けなさい

父さん(母さん)の母校に行きなさい

〇〇高校以外ありえない

うちは代々〇〇高校だからな

 

など

親の意見や考えや

家系の伝統など

我が家には一切無い。

 

ポン助が行きたいと思う高校や

住んでみたいと思う街を

自由に選んで行けば良い。

その選択を

両親は全て尊重するから。

 

頑張れ頑張れ

 

親にうるさく言われずとも

自分の計画表に沿って

完全に自走している。

 

都会にはきっと

家の前に完全体のエゾ鹿の角なんて

びっくりする落とし物は無いだろうけど(笑)

毎年春になると抜け落ちて

また新しい角が生えて来るので

良くそこら辺に落ちている。

古い物は車庫に何本も保管してあるので

いつか大人になった時に

自分の子供に見せたりして

笑って思い出してくれたら良い。

 

 

さあ

揺るぎ無い夢に向かって

また今日も積み上げて行こう♪