塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助。進学塾も高校も無い町で、夢に向かって邁進中。中受残念組だろうが検定に落ちようが「僕は挑戦を止めない。」それでいい。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

中3・中学数学完了までの道程

週末は都会に出かけて

数検3級を受検予定だ。

 

数学男子ポン助は

昨年のうちに

公立中で履修する

中学範囲は全て完成している。

 

学校で先生が編集&作成した

模擬入試過去問等も満点を出したり

数学検定用テキストや

「塾技」などを周回し

「高校への数学」シリーズで

難易度の高い問題や思考力系を楽しみ

早くに準備万端だった。

 

しかし

なかなか予定が合わずに

受検は先送りにしていた。

 

部活も引退して

やっと時間が出来たので

高校受験前に

3級と準2級を取得しておきたい。

 

3級は過去問でも

満点量産との事なので

心配はしていない。

 

夏以降はまた忙しく

学校祭や修学旅行が終わってから

準2級の受検に挑戦する事にした。

 

 

凡人の子ポン助の数学は

得意科目を聞かれて

一番先に『数学』と答えられるだけで

「学校のテストで満点を狙える程度」だ。

 

従って

物心が付いた時から英才教育を受けて

早期能力開発を徹底し

算数オリンピックや

数学オリンピックに出場したり

世の中をざわつかせる様な

天才キッズ達には

到底及ばない。

 

ただ

中3の現時点で

他の科目よりも少ない勉強時間で

確実に高得点が取れる

いわば得点源となっている。

 

しかし

苦手な子も多い『数学』

どうやったらそんな高得点が取れるのか

友達からよく聞かれるらしい。

 

学校の小テストや単元テストも

ほぼ満点だが

たまに1問ミスで萎えたりもするので

そこはやはり凡人の子である(笑)

 

「算数が得意」

「数学が得意」

 

言える様になるには

程度の差はあれど

やはり『積み上げ』が重要だ。

 

塾には1度も行かず

幼い頃から全て自宅で

好きなものを好きなだけやって来た。

 

記憶を辿れば

↓こんな感じである。

 

・数を数える

・Babyチャレンジ

・積み木

・数字の読み書き

・平面パズル

 →好きなキャラクター等の紙製・常に計測

  慣れて来たら数種類のピースを混ぜて

  同時に仕上げるタイムトライアル

・立体パズル

・こどもチャレンジ

・ブロック(レゴ)

・パズル道場

 →問題集数冊制覇

・百マス計算

 →小1より毎日母(珠算1級)と競争

  泣いても手加減無しのガチ勝負

ルービックキューブ(6面1分以内)

・RISU算数

 →算数のみのタブレット学習

  小学校内容早期終了 

・全国統一小学生テスト挑戦開始

・中学受験模試開始

・スタサプ入会

・チャレンジ→Z会(中学受験コース)に変更

・中学受験塾オンライン生に合格

 →受験終了まで受講開始 毎日の

  計算テキストあり  

・中学受験算数専門塾オンライン受講開始

・算数検定挑戦開始

(中学受験不合格→地元の公立中)

・高校受験模試開始

・数学検定挑戦開始

 →中学入学前に中1範囲終了

  入学後中2範囲終了

・高校受験ONLINE塾開始

 →中2で中学範囲終了

・高校受験用問題集周回

・『高校への数学』シリーズ各種開始

・高校数学先取り

 

まあ

この程度である。

 

私の珠算1級は

もうかれこれ

40年近くも昔の話なので

現在の内容とは

かなり変わっているのかも知れない。

ましてや今は

電卓やPCなど

全てにおいて進化しているので

“そろばん教室”すら

存在しない町も多い。

それでも当時の私は

親が許可してくれた

唯一の習い事だったので

雨の日も風の日も雪の日も

雷雨の日も猛吹雪の日も

元気に教室に通い

とんでもない桁数の計算に没頭していた。

 

楽しいからどんどん上達し

上位級になるとさらに楽しくなり

暗算のスピードや桁数が増えると

学校の算数の授業が

スローモーションの様に感じた。

 

小学校卒業の頃

1級を取得し段位取得を勧められたが

実父の病気の影響で

生活が厳しくなり

止むなく教室を辞めた。

楽しかったので残念だったが

仕方の無い事と諦めた。

 

しかし

今振り返ってみても

私にとっての“そろばん”と

ポン助にとっての算数(数学)は

沢山の共通項がある様に感じた。

 

どちらも流れを見れば

『楽しい遊びの延長』である。

 

毎日の生活の中で

競争したり計算したり

特にポン助の場合は

性格も見極めながら

興味を持ったものは

お試しから全てやってみた。

 

田舎で

近くに進学塾や公文などが無く

主人も忙しく

私もフルタイム勤務していた為

自宅でやるしか無かった。

小学生のうちは

私が全て◯付けを行った。

 

結局我が家は

それがポン助の勉強スタイルとなり

ゲーム感覚や遊んでいる意識で

毎日机に向かう様になった。

 

凡人の子ポン助が

10時間超も勉強出来る様になったのは

『勉強』と言う概念が無いまま

『遊び』の延長で

『楽しい』ものと認識していたからだろう。

 

勿論

3DSやswitchなど

ゲーム機も持っているが

上記の『遊び』も

同等に楽しんでいたので

上手く切り替えていた様に思う。

 

地理的環境もあり

多方面からオンラインを駆使し

自宅学習に積極的に取り入れて来た。

 

力の付き具合は

受験していた全統小や

各種模試で確認を行い

例え田舎の学校で上位になっても

都会には自分より上の子達が沢山いて

まだまだ自分は及ばないのだと自覚させた。

これがポン助にとって

大学受験まで続く壮絶な

『点取りゲーム』の始まりである。

 

天狗にならず

井の中の蛙にならず

周りがどれだけポン助を褒め称えても

調子に乗らない様に

周りを見下さない様に

少しでもその兆候が見られたら

厳しく言い聞かせ

常にハングリーな挑戦者となるべく

意識改革を行った。

 

勿論良い結果が出た時には

必ずそこに辿り着いた過程を褒めた。

 

ポン助が自由に楽しく

のびのびやっているのは

私達両親のどちらも

別に『結果』や『順位』に固執せず

ましてや『周りからの目』や『世間体』など

どうでも良かったからだろう。

 

私も主人も

『親の顔に泥を塗るな』と言い放つ様な

大層な両親では無く

『顔に泥付いてますよ』と言われる方が

実にしっくり来る程度の

『大した事の無い凡人』なので

子供にプレッシャーを与えない。

 

ただ

主人はいつもポン助を褒め讃えるので

私は調子に乗らない様に

例え周りに鬼母や毒親と言われようが

意識や態度の面でかなり厳しくして来た。

結果

元来の性格もあるが

立ち位置は

勉強の出来る方には入るが 

ただの『陽キャの変な奴』である(笑)

 

それでいい。

間違っても

『勉強は出来るが性格は最低な奴』

『頭の良さの利用価値はあるが、絶対に

仲良くしたくない奴』

『出来ない奴を見下して鼻で笑う奴』

『優秀でも従いたくない奴』

『頑張ってる姿を見ても応援したくない奴』

『バレた時に全責任を押し付ける奴を立てて

計画が完成してからイジメをやる奴』

だけにはしたくなかったからだ。

 

どの世代にも上記の様な奴は

クラスに必ず1人は居たであろう。

やはり人間は

根底にある本能からか

自分が周りより優れていると

自覚した時から

周りにその優位性を誇示し

上に立ち支配して従わせる。

反発された時には

容赦無く攻撃する。

人間的に尊敬に値しなければ

ただの暴君の支配者だ。

 

自分の子供が

学校やこの先の社会で

そんな立ち位置の人間になるのだけは

親として阻止したかった。

 

願わくば

その真逆の人間になれるように。

 

成長し歩む毎に

人を惹き付け

仲間が集まり群がり

その道程が長くなればなるほど

多くの人に支えられ

背中を押され

共に進んでくれる様な

一緒に進みたいと思われる様な

そんな人になれる様に祈っている。

 

しかし

勉強が全てでは無い。

数学の優位性が

人生の全てを左右するとは

到底思ってはいないが

労せず楽しみながら得意になっていた物で

少しでも

ポン助の人生が豊かになり

彩られたら良いと思っている。

 

そして

その一助を担えただけでも

親として幸せなのではと

改めて思えるのだった。