塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助。進学塾も高校も無い町で、夢に向かって邁進中。中受残念組だろうが検定に落ちようが「僕は挑戦を止めない。」それでいい。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

中3・修旅帰宅後

「あ〜楽しかった〜!最高だったよ!」

「そっか。良かったね♪」

「うん。これ、お土産〜」

「ありがとう♪」

 

修学旅行から無事に

ポン助帰還。

 

自分の荷物を

手際良く片付けながら

3泊4日の全行程や

ホテルでの様子などを

予想通り一気に喋り倒す。

 

「部屋に怪しい毛が落ちててさ〜

トランク置いていた位置からすると

どうやら俺の〇〇毛みたいで、部屋の皆に

〇〇毛兄貴って呼ばれてた(笑)」

 

「自主研修中にトイレ行ったら皆とはぐれて

10分くらい彷徨った。その後班の皆に無事

捕獲された。俺、15歳の迷子。」

 

「『私、寝てませんから』って書いた

アイマスク買って、バスの中とか寝る時に

必ず付けてた。」

 

「大浴場でこっそり皆のチ〇〇確認して

平均値計算して、脳内チ〇〇スケールに

当てはめながら見てた(笑)」

 

·····一体何を学んで来たのだと

呆れる様な珍事件や怪思考

その面白エピソードの数々に

聞いている私も何度も吹いて爆笑した。

 

係の仕事や

入館式の司会進行など

真面目な仕事はきっちりこなして

見学地の銅像レリーフの文面を

暗記して帰宅し

デジカメの写真を見せながら

私に説明して聞かせてくれた。

 

カメラ機能があるから等と言い

持参禁止のスマホを持って行き

旅行中先生にバレて没収された子が

かなり居たらしい。

 

親にも内緒で

こっそりスマホを持参していた子が

こんな田舎の中学校にも沢山いた事に

驚いてしまった。

 

校長先生も同行していた修学旅行で

先生にスマホを没収されたなら

没収した先生側も

高額な貴重品となるので

旅団長の校長先生に現状を報告し

返却するまで厳重管理していただろう。

 

その子達はもう

重大なルール違反&校則違反者として

しっかり記録が残される。

そしてその記録は

高校受験生の命綱である

内申書』に直結する事実を

一体どけだけのスマホ持参者が

自覚していたのだろう。

 

「4日間スマホ無しなんて無理」

「そんなの耐えられない」

「〇〇も持って行くって言ってたし」

「バレなきゃ大丈夫」

 

そしてバレた後に

スマホ持参者が修学旅行で得る物は

内申書のマイナス評価だ。

 

この現実がこの先どれだけ

進路決定に重くのしかかるか

自覚など微塵も無く

安易にルール違反を犯したのだろう。

 

この先どんなに勉強を頑張ろうと

受験期直前の不祥事は

先生方の印象を著しく下げてしまう。

来たる三者面談で

親の前で何を言われるか

内申書に何を書かれるのか

想像するだけで胃が痛くなりそうだ。

 

それすら予測出来ずに

気軽に持って行ってしまったのなら

やはり親も制御不能なレベルで

スマホ依存症なのだろう。

 

 

私は修学旅行中

毎朝鳴り響く

ポン助のスマホの目覚ましアラームを

解除していた。

 

帰宅後は

自分のスマホ

「ただいま〜俺のスマホ♡」

声をかけていたポン助。

まあ普段から

ニュースとLINEチェックくらいしかせず

後はリビングに放置なので

ポン助がスマホを持参しないのは

最初からわかっていた。

自分で自分の首を絞める様な事や

自分の進路を狭める様な事なんて

絶対にしたくは無いからだ。

 

 

ポン助の修学旅行は

全力で学び

全力で楽しみ

本当に満喫出来たみたいだ。

 

話し終えて

いつもの部屋着に着替えると

机に向かった。

 

「体疲れてるから無理しないでよ〜!」

「楽しむ事に徹底して来たから大丈夫。

思い出いっぱい出来たし、いっぱい学んだ。

もう頭切り替えてるよ〜ん♪さ~、次は

学力テスト連戦だゼ!フォー!」

 

どうやら

ポン助の脳内ワールドは

様々な知識や情報を得て

かなりアップデートされたみたいだ。

 

来週直ぐに

学力テストがあるので

意識はもうそれに向かっている。

 

「学テの範囲表は〜?」

「ここにあるよ~」

「仕上げの問題集もやるかな?」

「どれやる?」

「塾の予想問題と市販の薄い網羅系。」

「本棚にシリーズあるよ」

「これ行っとくかな?」

「コピーする?」

「お願いします!」

 

相変わらずヤル気だけは満々だ。

 

朝晩寒くなって来たので

体調管理を徹底して

テストラッシュを乗り切ろう♪