塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助は中学受験残念組。進学塾も高校も無い町から1校のみの挑戦。しかしあと数問程度力及ばず、地元の公立中に進んだ。中学受験の内容も知らずに、事ある毎にネタにして馬鹿にする奴も居る。でも「楽しかった。僕は挑戦する事を止めない。」そう言い切った。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

1年後を見据えて

「たっだいま〜!あっ!速報やってる!」

「今始まったばっかだよ。」

「OK!間に合った〜!」

 

昨日はポン助帰宅後

急いで着替えながら

昨年同様に

TVで公立高校入試の解答速報を

あれこれメモしながら見ていた。

 

「お母さんの言う通りだ〜!やっぱり

北方領土問題出るよね。知床羅臼側から

見える島なら、国後島一択だよ!」

「秋に知床で生で見て来たからね♪」

「お母さんさ、“知床半島と並行する様に

国後島があるよ。羅臼側からだと建物まで

肉眼で見えるからね。景色覚えておきなよ”

って言ってた。そのまんま入試に出てる!」

「あはは。じゃあ来年は違う問題だわ。」

 

ひと通り速報を見てから

時間ギリギリまで机に向かい

スキーのナイター練習に出掛けた。

今週からようやく復活出来たので

とても嬉しそうなポン助。

 

地元の先輩達が受験した高校は

入試の翌日に面接があるので

練習から帰宅後は

沢山の先輩達にLINEでエールを送っていた。

 

「俺も続くぞー!!」

 

気合い充分で机に向かう。

志望校はまだ確定はしないが

自分の中では少しずつ絞られて来た様子。

 

持病の薬は切れたら大変なので

定期通院の事や

アレルギー対応の食事の事も

色々と考えなければならない。

 

高校受験まではあと1年あるが

学校でも連日

色々な友達や先輩後輩に

何処の都市に出るのか

何処の高校を狙うのか等

探りを入れられているらしい。

 

殆どの子は地元からバス通学圏の

近い高校に進学するので

ポン助も一緒に行こうよと

熱烈なお誘いもある(笑)

 

「あと1年なんて寂しいよ〜ポン助〜〜」

 

確かに保育園や小学校入学から

ずっと一緒の友達ばかりで

全員幼馴染状態が

初めてバラバラになるのだ。

 

”アイツは別に居なくなっても

どうでも良いよな“と

すでに言われ始めている人物も

実は存在しているので

それに比べれば

“離れたくない”

“側にいたい”

“行かないで〜”と

男子に縋られるポン助は幸せ者だ(笑)

 

女子も

地元を出そうな子達は

まだ志望校は決まって居なくとも

視野に入れている都市を

ポン助に教えてくれたりするらしい。

 

確かに

学校は違えど

地元から同じ都会に出る子が

一人でも居るだけで心強いだろう。

 

高校から親元を離れる仲間達にとって

ポン助が近くに居れば

安心出来る存在になるのかも知れない。

そして逆もまた然り。

 

自分の選ぶ道の

その側を偶然歩む仲間が居れば

絆は更に深まるだろう。

示し合わせずともそうなれば

おそらくそれが

『縁』となる。

 

どんな未来が待っているか

まだまだ未知数だが

楽しみで仕方が無いポン助。

 

さあ

あと1年だ。

 

自分の未来を

そろそろ全力で獲りに行こうか。