「たっだいま〜!」
「おかえり。1学期お疲れ様〜」
「あざっす!」
中3の1学期を終えて
ポン助元気に帰宅。
今日は久々に
涼しめで過ごしやすく良い天気だった。
「見て見て〜♪とりあえず予想通りかな?
あと1つだったんだけどね~。」
「ブはは。やっぱりか〜!でも凄いよ。
頑張ってたしね。まあ、内申美人で
実践でコケるよりは、このまま維持で
良いんじゃない?」
「うん。早速明日までに学校の宿題は
全部終わらせて、早めに自分のやりたい
受験勉強に入るよ。」
「だね。外で戦う戦闘力上げてこ〜ゼぃ♪」
「そこは結構やる気なんで♪5科目の5は
嬉しいけど、ギリギリの5じゃ本番は勝負に
ならない。最高が5しか無いからとりあえず
5は確実に貰っといて、そこから上の勝負でも
通用するレベルまで上げて行くよ〜ん♪」
「OK、頑張って〜!」
「了!」
相変わらず実技科目で
あと1つオール5を逃したが
どんなに頑張っても対策をしても
良い点を取っても進化しても
毎回“今度こそは”と思っても
中1から現在まで
何も変わらない科目が1つ。
ここまで来たらもう
無理して上げようとしなくても良い。
ランクを1つ落としても仕方無い。
あとは最後まで現状維持で
成績を落とさない様にするだけだ。
『1つでもドクターストップがある子は
出来なくてもいい事が容認されているので
その科目では高い評定を付けない』
そんな記事を読んだ事がある。
ならばそれは
そんな体や体質に産んでしまった
親の責任としか言いようがないだろう。
誰に話しても
周りが信じられないと言う様な評定が
ポン助には1つだけある。
あからさまに先生に嫌われている訳では無い。
どうしたら成績が上がるのか質問したら
きちんと教えてくれた。
そして頑張ってそれを実践した。
しかし
ペーパーテストで9割取っても
実技テストで毎年レベルアップしても
大きな声を出して積極的に皆をまとめても
大人も舌を巻く様な得意分野を持ってしても
『普通』
としか評価されない実技科目。
『無理してやってはいけない事がある』
『アレルギーで触れてはいけない材質がある』
『絶対に食べてはいけない物がある』
医師の直筆の書類や
検査データのコピー等も
全て学校には提出してあるので
授業でポン助が無理をさせられる事は無い。
が
しかし
これらが大きなマイナス要素となる科目が
確実に2科目ある。
それは
明らかに私からの遺伝的要素だ。
ポン助はもう十分頑張っている
出来る事は全てやっている
ならばもうそこに拘らずに
他で勝負すれば良いだけだ。
少年の主張も
無事に終わったので
ホッとしていた。
関係者の方々や
他校の関係者にも
お褒めの言葉を頂き
嬉しかったと言っていた。
「言いたい事は全部言った。言い切った。
言いたい事がたくさんあり過ぎて、時間内に
まとめるの大変だったんだよ〜!」
「あはは!褒められて良かったね。
お疲れ様〜」
「何はともあれ、やっと夏休みだゼ!
明日からやるぞー!うぉぉぉぉー!ゲッ…
上靴忘れて来た…」
「うっわ!あと数日で毒キノコ生えるかも…」
「生えんわ!!部活に顔出した時に
持って帰るよ♪」
ポン助の
2度目の「受験生」の夏休みが始まる。
3年前の自分より
心も体も
大きく成長して来た。
どれだけやれるかは
まだまだ未知数だが
自分の限界や壁を
何度も乗り越えて
常に進化し続けよう。
一学期お疲れ様。
大変良く頑張りました♪