塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助は中学受験残念組。進学塾も高校も無い町から1校のみの挑戦。しかしあと数問程度力及ばず、地元の公立中に進んだ。中学受験の内容も知らずに、事ある毎にネタにして馬鹿にする奴も居る。でも「楽しかった。僕は挑戦する事を止めない。」そう言い切った。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

学テ終了〜感謝の気持ち

「ただいま〜。開けて〜!」

「おかえり。えっ!何その段ボール!」

「フフフ…何だと思う?」

「なになに?」

「…俺もわからん。」

「何でさ(笑)」

「ご褒美♪帰りに先生に渡された。」

 

大柄なポン助が

両手で大きな段ボールを

嬉しそうに抱えて帰宅。

 

学校に届いた

各コンクール関連の額入りの賞状や

豪華な景品の数々。

丁寧に一つ一つ開封して行く。

 

「うおー!ずっと欲しかったやつだ!!」

「良かったね〜♪そっちの箱は?」

「えっ待って、これって…高校行ったら

指定されたの買って授業で使う…」

「マジ?凄い!!買わなくて良いわ!」

 

参加賞やら入賞の副賞等

文房具類をはじめ

ずっと欲しがっていた

卓上用小型電子機器✕2種類や

同じ小型電子機器でも

学校で使用出来る高額商品など

驚愕の品々が現れた。

 

「全部貰って良いんだよね?」

 

真顔で突然ビビり出すポン助。

やはり庶民の子(笑)

 

「そうだよ。頑張ったご褒美だね♪」

「やったー!早くクリスマス来た気分♪

ありがとうございます!また頑張ります!」

 

何故か外に向かって叫んでいた。

 

そして

学力テストが終わっても

直ぐに次は

期末テストが控えているので

直ぐに机に向かうポン助。

「学テ結構ムズかった〜。満点は厳しい。」

「そっか。全力でやっても取れないなら

仕方無いさ。」

「悔しいけど、まあまあ手応えはあった。」

「良いんじゃない?切り替えよ。」

「おっしゃー!次は期末だ!」

 

それで良い。

自分のスタイルは不動で

可能な限り

それを貫いて行こう。

 

例え誰かに

「フザケてる」

おちゃらけてる」

「アホだよな〜」

「とりあえず寝癖何とかしろ」

なんて普段は笑われても

面談で学校の先生に

「幸せです。」と言い切り

さらに変な奴認定されても

皆と毎日一緒に笑い合えたら

それで良い。

周りへの感謝を忘れずに

ゆっくり成長しながら

誰かの「助けて」に

気付ける人になろう。

いざと言う時に

恐れずに直ぐ動けて

仲間や大切な人を守れるだけで良い。

 

その気構えさえあれば

周りに一目置かれたり

出来るアピールを繰り返したり

周りを見下したりして

自分を「高く」見せる必要なんて

全く無いのだ。

自然体で素直なままで良い。

そのまま経験値を増やして行こう。

 

 

野心も欲も無く

ただ「楽しい」「好き」だけで

純粋に真剣に創造した物が

高く評価されるのは

とても幸せな事だと思う。

 

誰かに勝ちたいからとか

人の上に立ちたいからとか

周りに称賛されたいからとか

そんな動機から生まれた何かで

人の心を動かせるとは思わない。

 

ポン助にはいつも

学校の授業等で作品に取り掛かる時に

必ず意識する様に言っているのは

 

「これを表現したい」

「ここを頑張って仕上げた」

「特にこの部分を見て欲しい」

 

これらを即答出来る様にしておく事。

ポン助のその作品は

「何を」語っているのかを

「見た」だけでわかって貰える様に

丁寧に仕上げる事。

 

苦手だからとか

面倒臭いからとか

時間が無いからだとかで

適当に仕上げた作品に

心を揺さぶる物は何も宿らない。

 

「やるなら楽しく」

いつも小さな頃から

言い聞かせて来た。

 

「道具が揃っている事は

当たり前では無い。」

これもそう。

例えば絵を描きたくても

道具が無ければ何も描けない。

子供のうちは

親に買ってもらえなければ

始められない物もある。

 

今の世の中は

手芸用品や小さな木材や工具

安価な画材やスケッチブック

色鉛筆や絵の具等

100均に行けば

子供のお小遣いでも

簡単に何でも手に入る。

手軽に趣味の道具を

揃えて始められる時代だ。

 

そんな中であれこれと試し

自分の中で

「これが好き」

「これが楽しい」

「これが得意」

そう思える何かを

見つけられたら

日常生活の中に楽しみが増えて行く。

 

私もこれから

老後にかけて

ずっとやりたかった趣味を

のんびり始める準備をしている。

ポン助が巣立った後

誰にも邪魔される事無く

自由に楽しみたい。

 

そんな日を夢見て

ポン助が貰って来た

「ご褒美」を眺めながら

今日もせっせと

問題集のコピーをしていた。

 

 

大変良く頑張りました。

 

Thank you very much♪