塾なし高校受験〜うちの田舎メソッド〜

2025年高校受験予定の中3息子、ポン助。進学塾も高校も無い町で、夢に向かって邁進中。中受残念組だろうが検定に落ちようが「僕は挑戦を止めない。」それでいい。常に仲間と明るく楽しく、全力で駆け抜ける田舎の中学生男子の日常。

中3・次への準備

「1問ミスった~あ”〜くそ〜っ!」

「あはは。またやらかしたの?」

「満点じゃなかった〜あァァァ〜。」

 

数学の単元テストで

恒例の1問ミスをやらかし

満点を逃したポン助。

叫びながら頭を抱えていた。

 

わからなくて諦めたミスでは無く

満点を狙ってのミス。

しかも

右と左を逆に書き間違えての

しょうもないミスに

満点を取り切れなかった悔しさが炸裂。

 

「こんなミス何回やってんのさ?

また見直しが甘かったんじゃない?

勿体無い。いい加減学習しなよ〜」

「くっそー!」

「ま、A評定貰える点数ならOK。でも

入試でこの凡ミスは合否に関わるかもね。

最上位層はこんなミスしない。だからまだ

ポン助はその領域に到達していない証拠。

また1問や1点に泣かない様にね。」

「は〜い。ってか、その持ち方よ(笑)」

「こんな持ち方レベルのミスって事。」

「あ〜くっそー!!」

「ま、頑張って〜♪」

 

テストの端を指でつまんで

ヒラヒラさせながら

リビングのテーブルに置いた。

 

平均点は低めとの事なので

悪くは無い。

 

満点は誰も居なかったらしく

それならば最高点メンバーの1人には

確実に入っている。

 

しかし

簡単な学校の単元テストで

狙ったにも関わらず

満点を取り切れない詰めの甘さを

最重要課題とした。

 

「ほぼ満点なんだから良いじゃん」

「お前すげーな」

「信じらんねー」

「俺がその点数取ったらうちはお祝いだぜ」

 

友達に羨ましがられようが

本人は全く満足していない。

悔しい気持ちの方が強いからだ。

 

答案記入中に気付けない甘さ

間違える筈が無いと言う認識の甘さ

それ故に軽くなる見直しの甘さ

 

「たった1問のミス」にも

これだけの課題が詰まっている。

それを軽視していたら

何をどれだけやろうとも

いつまで経っても進化はしない。

 

上位層から

最上位層に駆け上がるには

下位層から上位層に上げるより

ずっとずっと難しく

相当な時間を必要とする。

 

無駄な作業を全て削ぎ落とし

常に勉強の質を向上させつつ

膨大な演習量をこなす。

そしてその量は

上位層から最上位層になる程

常軌を逸するレベルとなるが

最終的に

それだけやるのが当たり前になり

その勉強量が日常となり

自分のルーティンが決まると

それが習慣となる。

 

自分が必要と思える勉強を

淡々と当たり前にこなして行く。

 

それは特別な事では無く

親に急かされる事でも無く

1日の中に普通に存在する時間。

平日はほぼTVも見ず

スマホも勉強中はリビングに放置。

ゲームはもう卒業した。

 

時間は有限。

もう二度と

行きたい学校に行けない絶望なんて

経験したくは無いから。

 

「これから時間計って演習やるから

急ぎの用事以外終わってからお願いします!」

「ラジャー♪話し掛けないから頑張って〜!」

 

毎日がこんな感じで過ぎて行く。

鬼気迫る様子では無く

相変わらずどこか楽しそうだ。

いや

完全に楽しんでいる。

 

まだまだ完璧では無い。

もしかしたら

完璧になんて

なれないのかも知れない。

 

でも

それでいい。

楽しみながら努力を続ければ

少しずつでも

進化する事は出来るから。

 

一滴の雫が

幾つもの支流を集めて

曲がりくねりながら

やがて大河となり

大海原に流れ出る様に

変化しながら大きく成長して行こう。

 

どこまで見届けられるかは

まだわからないけれど

夢を叶える時まで

1番近くで応援するからね♪