「ただいま〜!」
「おかえり。雨凄いね。」
「今週天気悪いみたいだよ。」
「そうなんだ。」
「見て見て〜!社会の学テの過去問で
去年のやつ95点だった♪」
「良いね。でもまたしょーもないミス
やらかしてるんでしょ(笑)」
「バレたか。しかも〇〇に1点負けた(笑)
ま、塾や家で大量に過去問やってるって
言ってたからね。〇〇も親が貰って来た
過去問家でやって、あんまり取れなくて
落ち込んだらしいよ。今回ムズそうだな。
俺はそんな便利なアイテム手に入らないし
唯一学校で皆でやった過去問から
問題数や出題パターン把握して
完全に実力勝負で行くぜ!」
「それで良いんじゃない?」
「何が出るかわかんないのも楽しみだ♪」
「面白い問題沢山あると良いね。」
「よっしゃー!今日もやるか〜!」
気合い漲るポン助(笑)
相変わらず何だか楽しそうだ。
全統中が受けられなかったから
その分学テで頑張るらしい。
塾に歴代の過去問が保管されており
それをコピーしてやり放題の環境には
確かに憧れるが
それも全て月謝に含まれている。
昔色々と調べたが
中学受験塾もそんな感じだった。
情報をお金で買えるなら
それで良いと思う。
しかしポン助には
その環境は与えてあげられない。
過去問も対策講習も
親の指導や援助など何も無い。
あればそれに越した事は無いが
無くても別に不満も不自由も無い。
「初見の問題やるの楽しいから
俺はいつも通りで良いよ〜ん♪」
鼻歌を歌いながら
今日の分の学習を進めていた。
明日は本番前日なので
あまり勉強時間は取れないが
とりあえず学テは
現在の実力を確認するテストなので
気負わずに挑もうか。